2学期に始めたいこと

勉強トピックス

中学数学

中学数学 なぜか点が取れなくなってきた?

 2学期中間テストが終わると「なぜか点が取れなくなってきた」と感じる中学生が少なくないようです。

 中学校では、各学年ともに1学期に新しい計算や方程式などの技術を学び、2学期にはそれを使って関数やグラフ、図形を扱うことを学習します。そのため、2学期以降の定期テストで中学生が引っかかる点は主に次の3つが多いようです。

 1.1学期に学んだ計算や方程式が十分にできるようになっていない。計算ミスを防いだり、気づいたりするプロセスも含めた練習が十分でない。

 2.関数や図形では「定義」を通して、形と式を結びつけます。この「結びつける」ということが意識されて学習されていない。

 3.1学期に学んだ技術や「形と式の結び付け」などの基礎知識を「どう使うか」ということが十分に意識されずに問題を解いている。特に「どう解くか」などの表面的な部分や個々の問題による部分を勉強していることが多い。

 これらの点を改善することで、数学は着実にできるようになります。逆にこのような視点に気づかないと「分かるんだけど、解けない」とか「なぜか解けない」と感じたり、「結構勉強してるけど、何かできない」となったりします。

 かつて秋山仁先生がよくメディアなどで話していらっしゃいましたが、数学は次のことができれば、十分にできるようになります。
 ・玄関で靴をそろえて脱ぐことができる。
 ・自宅から最寄りの駅や学校までの簡単な地図を描ける。
 ・レシピを見ながらカレーを作れる。

 20年ほど前、私が高校生や大学生の頃には「これだけじゃ、できないだろう」と思っていましたが、今では「確かに、これくらいの判断力しか必要ではない」と考えられるようになりました。おそらく、中学生の数学はもちろん、高校入試も、最難関大学の入試問題くらいであっても、これらのことができれば、そして数学が適切に学ばれれば、十分に解けるようになると思います。

(スクラムnext 田中克典)

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